バルジ領域を利用した脱毛方法:効果と違い 医療脱毛vsディオーネ(Dione)脱毛
最新の脱毛法として注目されているバルジ領域を利用した脱毛法には、無痛、毛周期を考慮する必要がないので短期間の脱毛が可能、ほぼ永久脱毛効果がある・・・そんな嬉しい脱毛法で、今後増々開発が期待されています。
医療脱毛のレーザー脱毛だけでなく、脱毛エステの光脱毛でもバルジ領域を利用した脱毛はありますが、照射する対象が異なります。
医療脱毛の方は、バルジ領域を破壊する方法、脱毛エステの方は、バルジ領域は残し発毛因子にダメージを与える方法で、両方ともほぼ永久脱毛効果が期待できる点は共通しています。
両方のバルジ領域の脱毛法と効果や違いについて紹介します。
バルジ領域の働き
バルジ領域(毛隆起)とは、皮脂腺のすぐ下にある突起した部位で、古くなった毛が抜けると次に新しい毛を発毛するように指令を出す働きをしており、バルジ領域から放出される2つの発毛因子−毛包幹細胞と色素幹細胞が細胞分裂をしながら毛母細胞となって毛乳頭に着床して発毛します。
2つの発毛因子のうち、毛包幹細胞は毛のほとんどの部分を作る細胞だと言われています。そしてバルジ領域が発見される2000年以前は、毛包幹細胞は毛母細胞が産まれる毛乳頭近辺に存在するものと思われていました。しかし実際はそれがバルジ領域だったというわけです。
もう一つの色素幹細胞は、字のごとく毛の色を決めます。人種等によって個人の毛の色は決まりますが、この色素幹細胞がダメージを受けると、例えば元々は黒かった体毛や髪の毛が白く変色します。加齢が進むにつれて白髪が増えるのは、この色素幹細胞が衰え損傷を受けているためです。
このように新しく毛が発毛するには、バルジ領域の存在は欠かせません。
毛周期とバルジ領域の関係
毛には毛周期があります。休止期を経て発毛した毛は成長期に皮膚の表面に出てきます。やがて退行期を迎えると毛乳頭から離れ、休止期には完全に抜け落ちて次の発毛指令が出るまで休止状態になります。
そして、休止期に抜けてしまった毛が成長期に移行する際、バルジ領域からの指令が正常に出て、発毛因子がスムーズに放出されれば、何度も繰り返し毛は生えてきます。が、バルジ領域から発毛指令が出ず、発毛因子が放出されなければ、どんなに健康な毛乳頭があっても永久に毛は生えてきません。
もし薄毛の悩みなら、このバルジ領域を活性化させれば健康な髪の毛を発毛することができるでしょう。
しかしムダ毛の脱毛となるとその逆です。繰り返し発毛させないようにするには・・・永久にバルジ領域から発毛指令と発毛因子が出ないようにすれば良いのです。そうなれば永久脱毛達成です。
バルジ領域に着目した脱毛の効果と現状
そんなバルジ領域に着目して永久脱毛に近い効果を目指した脱毛法と、それに基づいたと脱毛機はどんどん開発されているところで、医療脱毛でも人気の美容クリニックは、競ってこの脱毛法を取り入れており、実際に利用者にも好評で利用者がどんどん増えています。
医療脱毛では、レーザー照射を使ってバルジ領域にダメージを与え破壊する方法を目指しています。しかし、まだ完全にバルジ領域だけを破壊できる脱毛機はなく、通常の毛母細胞へレーザーを照射しつつ、バルジ領域にも照射する脱毛機 メディオスターNeXTのような脱毛機が徐々に増えてきています。
もしいつかバルジ領域だけを破壊できる脱毛機が開発されれば、脱毛効果もグンとアップするでしょう。
毛周期を全く無視した無痛の脱毛法が可能になり、極端に言えば、1回で全身の無痛永久脱毛ができちゃう!なんてことも現実になるかもしれません。
医療クリニックのレーザー脱毛vsハイパースキン脱毛
バルジ領域を利用した脱毛法で効果と違いを、医療脱毛のアリシアクリニックのメディオスターNeXT Proと脱毛サロン ディオーネ(Dione)のハイパースキン脱毛で比較してみました。
アリシアクリニックの脱毛機 メディオスターNeXT Pro
メディオスターNeXTは、医療機関で取り扱いが増え始めています。アリシアクリニック、リゼクリニック、KM新宿クリニック、ゴリラクリニック、マリアクリニック、湘南美容外科、新宿クレアクリニック、レヴィーガクリニック、高須クリニック、川崎中央クリニック、MAクリニック・・・最近、人気の美容クリニックはどんどん取り入れています。
メディオスターNeXT Proと、従来のライトシェアシリーズ等のダイオードレーザーを使った脱毛機との違いは、生えているムダ毛と毛乳頭だけでなく、同時にバルジ領域にもダメージを与えるように作られている点です。
ライトシェアやダイオードレーザーは、黒色に反応して熱エネルギーに変わってムダ毛を焼き、毛母細胞にダメージを与える脱毛法です。デメリットは、熱が高くなるので痛みを伴うこと、黒色が少ない産毛には効果が期待できないこと、肌が日焼けしていると使えないこと、毛根に到達する前にレーザーが前の毛に反応したりして打ち漏れが生じる可能性があるといった点です。
以前、アリシアクリニックでライトシェアディエットの脱毛体験させてもらったことがありますが、レベルをうんと下げてもらったので痛みは感じませんでした。でも脱毛効果はその分下がっているので、そのままのレベルで進めば脱毛回数は増えそうな気がします。
一方、メディオスターNeXT Proは、蓄熱式で少しずつレーザーのエネルギーを溜めて徐々にバルジ領域にダメージを与える脱毛法なので、エネルギーが集中しないので痛みが少なくて済むためほとんど麻酔も必要ありません。また、ひどい日焼け肌でも色が薄いうぶ毛でも関係なく脱毛できます。
さらに、メディオスターNeXT Proはダブルパルステクノロジーといって、810nmと940nmの2つの波長を照射することが可能で、皮膚の奥にある毛母細胞に近い部分にダメージを与えながら、皮膚表面に近いバルジ領域へ蓄熱することもできるので、従来通りの毛根と新しくバルジ領域への両方にダメージを与えることが可能で脱毛効果がより上がることが期待できるのです。
でも従来通りに毛母細胞にダメージを与えるなら痛みはあるのでしょう?と思いますよね。
それが、メディオスターNeXT Proにはハンドルピースに高性能の冷却プレートが装着されていて、冷やしながらレーザー照射を行うので痛みが少なく火傷のリスクも少ないのです。
となると、医療脱毛のメディオスターNeXT Proは最強!!!って思いますが・・・
ただ、初めに書いたように、このバルジ領域を利用した脱毛に使用する脱毛機はまだ開発途中で、完全に脱毛効果があるとはまだ言い切れない面もあるようなのです。
だから、医療機関でもメインで使用されることは多くはないようです。
このバルジ領域式とも言える脱毛法がきちんと確立すれば、痛みがほぼない永久脱毛が医療機関で実現可能になることでしょう。
ディオーネ(Dione)のハイパースキン脱毛
ディオーネ(Dione)で行われているハイパースキン脱毛は、毛が抜けた後、バルジ領域から「発毛指令」と共に放出される2つの発毛因子が、毛乳頭に着床して発毛するまでに独自の光を当てて「発毛指令」を止める脱毛法です。
「発毛指令」が止められた発毛因子は毛乳頭に着床すると、発毛させないままずっと居座り続けます。その結果、次の発毛指令は永久に来ないので永久に発毛しないという仕組みです。
ただ、発毛因子がバルジ領域を出て毛乳頭に着床するまでの期間は2〜4週間とあまり長くありません。
よってハイパースキン脱毛の効果がある期間は、医療機関やディオーネ(Dione)以外のサロン脱毛の照射有効期間より短くなるので、きちんと定期的に通って照射をする必要があります。
ハイパースキン脱毛のメリットは、ムダ毛を焼かずに発毛因子に弱い光の熱ダメージを与えるだけで良いので、体温に近い38度の温度の光を使用るため、ホカホカっと温まる程度の刺激で肌に優しく、3歳以上なら子供でも施術可能。小学校中学年以上から利用者が多くて子供でも気持ち良くて眠ってしまうくらい無痛です。
また、眉毛や目元、唇、VIOのデリケート部分のギリギリまで照射が可能なので、打ち漏れがなく仕上がりがきれいです。
さらに、ハイパースキン脱毛の光にはフォトフェイシャルの光が3割含まれていて、コラーゲンの生成を促進してくれるので、フェイシャルエステの美顔エステをしたような効果も期待でき、小学生からニキビに悩む10〜20代、アンチエイジングを望む30代〜70代、男性脱毛と、幅広い層に人気の脱毛法です
皮膚が弱い人やデリケートで薄い部分はまれに熱さを感じることがあるので、そんな時はジェルを多めにつけてもらえば大丈夫です。私も目尻のあたりはジェルをたっぷりつけてもらっています。
ハイパースキン脱毛のデメリットは、成長してるムダ毛を焼くのではないため、目に見えて「抜けた〜」なんて実感がなく、、脱毛効果が感じられない点です。
でも数ヶ月先になって、本来その毛穴から生えてくる予定だったムダ毛が生えてこないとわかった時、確かにハイパースキン脱毛は効果があるんだなと実感できるはずです。
アリシアクリニックとディオーネ(Dione)の脱毛効果の違い
同じバルジ領域に着目した脱毛法ですが、バルジ領域を破壊するのとバルジ領域は残したままで発毛因子の発毛指令を止めるという違いがあります。
医療機関のアリシアクリニックは、医師によるレーザー照射といったより高度な医療行為もできる点が大きく違い、1回ごとの脱毛効果も確かなものが期待できます。
しかしどちらのバルジ領域による脱毛法も、永久脱毛効果が期待できると言われています。ただ医療脱毛の方はまだバルジ領域に特化した脱毛機が開発されていません。それができれば、無痛で毛周期も無視した永久脱毛が医療機関でできるようになるでしょう。
また、ハイパースキン脱毛は、発毛因子が着床するまでの期間があまリ長くないので、その時期を逃すと次まで待つ必要があります。その点、メディオスターNeXT Proはバルジ領域以外の脱毛も同時に行うので、ムダがなく確実な脱毛効果が実感できます。
ただ、ハイパースキン脱毛は、肌に優しいので子供でも脱毛可能で、ムダ毛に悩む子供達に喜ばれています。また脱毛しながら美顔エステ効果も得られる光を使った脱毛法も他にはなく幅広い年代に人気です。
それぞれの脱毛のやり方と違い、期待できる効果を考慮して、できるだけ永久脱毛に近づけるよう機関やサロンを選んでみてはいかがでしょうか。
毛周期とバルジ領域脱毛の関係 医療脱毛とハイパースキン脱毛を比較>>>