毛周期と脱毛方法 バルジ領域の脱毛が最近医療脱毛にも人気の理由

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毛周期と脱毛方法の関係:成長期脱毛のしくみ

医療脱毛や脱毛エステを始めようと思っているときは、まずそれらの脱毛方法と毛周期との関係を知っておくと便利です。身体の部位ごとに毛周期は異なり、また脱毛方法によって毛周期のどのタイミングで施術を行うかが異なるからです。

 

が、レーザーや光を利用した脱毛は、ほとんどが成長期の毛をターゲットにした脱毛法−成長期脱毛。ただ同じ成長期の中でも光やレーザーを照射するタイミングが異なる方法−バルジ領域脱毛も登場しているので、毛周期と脱毛法の関係ついて知っておいて損はありません。

 

毛周期と脱毛方法の関係

 

 

疑問に思ったことないですか?

 

そもそも医療機関や脱毛エステサロンによって、「最低2ヶ月は間隔を空けた方が良い」と言われたと思えば、他方では「最短2週間で次の脱毛ができる」とも言われ、かと思えば「最低12回 1年〜2年は通わないと脱毛効果が出にくい」と言われる一方で「毎月通えば最短6ヶ月で全身脱毛6回が終了します」等と言われます。

 

でも人間の毛周期はだいたい同じはず。なのにどうしてそんなに医療機関や脱毛サロン、または同じ脱毛サロン内でもプランによって施術と施術の間隔やおススメ回数が違うのか不思議です。

 

そこで・・・

 

毎月通って本当に脱毛効果があるだろうか?
脱毛は2ヶ月ごとが良いという根拠は?
もしその時期を逃してしまえば、次の脱毛効果はいつがいいの?

 

等々、いろいろな疑問が頭に浮かんだので、脱毛サロンや医療機関に質問しながら毛周期と脱毛方法の関連性を調べてみました。

 

すると従来の成長期に毛乳頭を壊す脱毛方法のしくみ、それを扱う医療脱毛や脱毛サロンの事情、それを踏まえた最新の脱毛サロンの判別の仕方、そしてそれとは異なるバルジ領域に着目した脱毛(バルジ領域脱毛)が脱毛サロン(ディオーネのハイパースキン脱毛)だけでなく医療機関でも導入されて、最新の脱毛機のある美容クリニックはグングン人気上昇中ということ等々もわかってきました。

 

** バルジ領域脱毛**

医療機関のレーザー脱毛に毛母細胞+バルジ領域をターゲットにした機能追加!
脱毛サロンで人気!無痛のほぼ永久脱毛効果があるハイパースキン脱毛

 

バルジ領域を利用するともっと弱いパワーでより痛みの少ない照射でも永久脱毛が可能になるとわかり、バルジ脱毛効果として注目されています。バルジ領域を利用した脱毛法にもバルジ領域を破壊する方法と成長因子の成長を止める方法の2種類があります。

 

日々進化している脱毛法の中で自分にぴったりの脱毛法を選ぶ参考になればと思います。

 

それぞれ異なる全身各部位の毛周期と成長期

全身の各部位で異なる毛周期と成長期

医療機関でも脱毛サロンでも、毛周期に基づかない脱毛はありません。毛周期についてまとめてみました。

 

人間の体毛は、だいたい決められた一定の期間に抜けてはまた生えるを繰り返します。そのサイクルを毛周期と呼んでいます。

 

クリニック 脱毛と毛周期

 

毛周期は、その毛の部位によって異なり、例えば、顔だと一般的に6ヶ月〜1年6ヶ月ですが、その期間は個人差が大きく、また毛の数がものすごく多いので、例え医師でも、いえコンピューターでも全ての毛穴の毛周期を明確に把握して完璧な脱毛を行うことは不可能でしょう。

 

脱毛対象となる身体の各部位の毛周期は以下の通りです。
※ 主に脱毛サロン ディオーネ(Dione)の資料を参考にしています

 

【身体各部位の毛周期】
頭髪−2年〜6年
ヒゲ−3年〜5年
顔全体(鼻下、ほほ、あご)−6ヶ月〜1年6ヶ月
うなじ−10ヶ月〜1年6ヶ月
両ワキ−1年〜2年6ヶ月
両二の腕−8ヶ月〜1年2ヶ月
両ヒジ下−8ヶ月〜1年2ヶ月
両手の甲−6ヶ月〜1年
バスト全体−8ヶ月〜1年6ヶ月
乳輪−1年〜2年
背中上部−1年〜2年6ヶ月
背中下部−1年〜2年
−1年〜2年6ヶ月
ヒップ−8ヶ月〜1年6ヶ月
腹部−8ヶ月〜1年6ヶ月
Vライン(VIOハイジニーナ)−1年〜2年
両太もも−4ヶ月〜1年2ヶ月
両ヒザ下−8ヶ月〜1年6ヶ月
両足の甲−6ヶ月〜1年

各毛周期には、かなり大きな差があることがわかります。
※ 毛周期や成長期は厳密には諸説あります。

 

女性の脱毛部位 毛周期(正面)

毛周期 正面

 

女性の脱毛部位 毛周期(後ろ)

毛周期 後ろ

 

それぞれの部位ごとに毛周期が異なれば、さらにその中の成長期の長さもそれぞれ異なります。

 

また、全身の全体毛がそれぞれの毛孔(毛穴)の数だけ毛が生えると考えたとき、1本1本が現在、毛周期のどの部分にいるかは異なります。例え同じ部位であっても、ある毛は成長期、そのすぐ隣は休止期、そしてその隣は退行期かもしれません。

 

もし成長期を逃せば、退行期→休止期を経て、また成長期になるまで待つ必要があり、その期間がどれくらいになるかは、部位ごとの毛周期と成長期の長さによります。

 

よって一般的な成長期をターゲットにした医療脱毛・脱毛サロンの脱毛方法は、1ヶ所(1部位)だけであっても、全部の毛孔(毛穴)が成長期になるタイミングを待つためには複数の照射回数が必要です。

 

成長期の長さと毛の長さ・太さは比例する

成長期が長ければ、それだけ毛は長く太く成長します。そして、成長期が長ければ長いほど、成長期に行う脱毛にとってはチャンスが多いわけです。

 

例えば脱毛の対象ではありませんが、大事な目を保護するまつ毛は、毛周期が3〜5ヶ月と短く、成長期は4週間で休止期が4ヶ月−と休止期がとても長い上に、成長期毛率が少なく上まつ毛が約40%、下まつ毛が15%しかないので、退行期を待たずにビューラー等の使用でまつ毛が抜けてしまうと、すぐにスカスカになって生え揃うのに時間がかかります。
また、髪が1ヶ月に1cm伸びるのに対して、まつ毛は3〜5mm位。まつ毛は髪やヒゲのようにどんどん伸びないように、毛周期も伸びる長さも短くなっており、一定の長さだけしか伸びないようにできています。

 

逆に、髪の毛ヒゲは毛周期も成長期も数年単位で長く、中でもはほとんどの毛が成長期にあり、退行期は数ヶ月〜1年、休止期は2〜3週間です。よって、髪もヒゲも伸ばそうと思えば長く長く伸ばすことができ、何かの影響がない限りは一度生えるとなかなか抜けない毛で、抜けてもまたすぐ生えてくるのも特徴です。
また、髪の毛の成長期毛率は85〜90%と非常に高く、1日に自然に40〜70本は抜けたとしても全体の毛量が減らないようにできています。この点、まつ毛とは大きな違いがあります。

 

それ以外の体毛の毛周期はちょうどまつ毛と髪の中間的な長さですが、それぞれ異なった毛周期と成長期を持っているので、それらすべてを把握し最も効果的なタイミングを抑えることはなかなか困難です。

 

また毛周期と発育状況は個人差もあり生活環境にも左右されるので、これらのことを考慮すれば脱毛効果はマニュアル通りに行かない−というのも納得です。

 

成長期にレーザー、光を照射する効果的なタイミング

成長期の毛だけが脱毛できる理由

医療機関や脱毛サロンの脱毛方法で、「成長期の毛しか脱毛効果が得られない」というのが不思議に感じませんでしたか?退行期でもまだ毛は完全に脱毛せずに存在しているのに、どうして退行期には脱毛効果がないのでしょう?

 

2000年以前、バルジ領域が発見されるまでは、毛乳頭かその近辺から発毛指令が出され毛乳頭から毛が産まれるのだから、発毛を止めるには毛乳頭にダメージを与えるしかないと考えられていました。

 

成長期にある毛は、毛乳頭と毛母細胞が密着しており、毛母細胞は常に毛乳頭から栄養分をもらって成長を続けています。これが退行期になると、毛母細胞は毛母細胞から離れて毛穴から体外へと移動しやがて脱毛します。そして休止期に入った毛孔(毛穴)の毛乳頭は次の発毛指令が来るまでしばし休止状態になります。

 

毛周期 成長期と退行期の違い

 

そこで、成長期に黒い色に反応する光を照射すれば、その熱エネルギーが 毛→毛母細胞→毛乳頭 と伝わり毛乳頭にダメージを与えることができるのですが、毛母細胞と毛乳頭が離れていれば、熱エネルギーは伝わることができず毛乳頭はそのまま残るので脱毛効果が得られません。

 

これによって成長期の毛だけがレーザー・光脱毛の対象になると考えられてきました。

 

医療機関のレーザー脱毛はパワーが強いので、通常、脱毛サロンの3〜4倍脱毛効果が高い=毛乳頭を壊せると言われています。

 

医療機関で行う脱毛のタイミング

それでは次に、異なる状況にあるたくさんの毛のそれぞれの成長期をできるだけ的確にとらえて、レーザーや光照射をし脱毛効果を上げるにはどうすればよいでしょう。

 

医療機関や脱毛サロンは、最も脱毛効果が出る時期に次の施術を行うように考えています。

 

頭以外のほとんどの毛は、全体の20%くらいが成長期にあると考えられています。となると残りの80%の毛は退行期か休止期です。

 

1回目のレーザー照射で20%の毛を処理すれば、全部の毛を処理するには、
100%÷20%=5回 で最低5回の照射が必要ということになります。

 

医療機関の脱毛プランで5回セットが多いのはこのためです。

 

また一度脱毛すると、その直後は一時的に毛の量がぐっと減るものの、直後に成長期を迎えた毛はしばらくするとまた毛が生えそろってきます。その時期を2ヶ月後と考え、医療機関ではその頃に次回の照射をすれば脱毛効率が高くなると考えています。

 

ただし、これはあくまでもおおよその見当で行うことで、個人差もあるため誰もが絶対5回レーザー照射をすれば、確実にほぼ永久的な脱毛が叶うというわけではありません。5回照射した後、しばらくするとまた毛が生えてきた・・・というのは決して珍しいことではないです。

 

そもそも人間の体毛は全体の1〜2割位は残るようになっているとも言われています。となると初めからあまりに完璧な脱毛を求めすぎること自体、不可能だということになります。

 

脱毛エステが勧める脱毛のタイミングと回数

一方、脱毛エステでは、医師免許が必要なレーザーではなくもっと弱い光しか使用できないため、毛乳頭に届きにくく壊すことができません。よって一定期間だけ抑毛効果を与えるのが目的の脱毛法です。

 

成長期にある20%の脱毛対象を毛→毛母細胞 へと熱を伝えて脱毛を促がしますが、医療機関のように1度で多くの毛を処理することができないので、脱毛回数は多く必要となり、従来は2ヶ月に1回くらい通って12回〜18回(脱毛が初めての方)を勧められることが多かったです。

 

ただ、この通うタイミングが脱毛サロンや同じサロンでもプランによっても異なり、最短2週間〜3ヶ月に1回−とかなりの差があるのです。

 

これはどう解釈したらよいのかよくわかりませんでした。

 

脱毛サロンごと、プランごとに間隔が異なる理由はこれ!

成長期の毛量が脱毛後再びマックスになるタイミングで行う医療脱毛と異なり、脱毛サロンには利用者の事情とサロン側の事情で脱毛と脱毛の間隔の違いが生じています。

 

1.利用者が好む優先順位によって場合
一度処理すると、医療機関ほどではないですが毛の量は減り、同じように2ヶ月後くらいに生えそろってくるので、脱毛サロンでも2ヶ月ごとに脱毛をするのことが基本でした。

 

しかし、脱毛サロンには、1回ごとの料金を抑え回数を増やす人、料金をまとめて支払ってもいいから早く進めたい人等、いろいろな要望に応えるプランが用意されており、それによって通うペースは異なってきます。

 

2.人気サロンすぎて予約が取れずに数ヶ月後になってしまう場合
さらに人気のサロンに利用者が集中してなかなか次回の予約が取れず、自然と間隔が伸びてしまうケースもあります。がこの点は、まとめて支払うプラン利用者は予約を優先されたり、オンラインシステムによる24h予約制・サロン移動自由等のサロン側の努力で改善されてます。

 

3.脱毛機の事情による場合
古い脱毛機を使用した場合、身体に熱がこもってしまうため最低2ヶ月くらいは空ける必要があります。施術をしたくてもリスクがあるのでできないというケースです。

 

が、最近は性能が良い脱毛機が出てこの欠点が改善されているので、最短2週間に1回でも施術が可能な脱毛サロンも増えています。ということは、2週間ごとの脱毛プランが用意されている脱毛サロンには、新しい脱毛機が導入されているという指標になりそうですね。

 

まとめると。。。

 

脱毛サロンの脱毛は毛乳頭にダメージを与えるという脱毛方法で、これは医療脱毛と同じで毛周期の成長期にある毛にしか効果が現れません。

 

一般的なキセノンライトでもミュゼや脱毛ラボのs.s.c脱毛、ラ・ヴォーグのクリプトンライトでもラ・ヴォーグのシルキーライトU・LVSでもその他のどんな光でも毛周期自体は変えられません。が、最新の脱毛機であれば、身体へのリスクが少ないので毎月でも同じ部位の脱毛が可能になり、目に見える脱毛効果を早く得られる点が違います。

 

いかに医療脱毛に近づくような脱毛機を導入して脱毛効果を上げられるか、早く脱毛効果を実感できるようにできるか−それが脱毛サロンの腕の見せ所ということになります。

 

成長期の毛乳頭以外を利用する脱毛方法:バルジ領域の脱毛

従来の毛周期の成長期の毛乳頭に働きかける脱毛法に対して、新しく成長期でも毛乳頭以外に働きかける脱毛方法=バルジ領域による脱毛方法があります。
バルジ領域による脱毛法は、理論上はほぼ永久脱毛が期待できる脱毛方法として取り入れられています。

 

バルジ領域とは、毛包の皮脂腺の下にある突起状の部位。新しい毛が発毛するとき、バルジ領域から発毛指令が出、そこから放出された発毛因子が毛乳頭に着床すると栄養を与えられ毛へと成長していきます。

 

2000年頃に発見されたバルジ領域

バルジ領域

 

このバルジ領域を壊すか、発毛因子の働きをストップさせるかの脱毛法がバルジ領域を利用した脱毛方法で、前者が医療機関によるもの、後者が脱毛サロン ディオーネ(Dione)のハイパースキン脱毛です。

 

【医療機関のバルジ領域脱毛の特徴】
・従来通りの毛乳頭にダメージを与えるレーザーとバルジ領域にダメージを与えて壊すレーザーの両方を装備した脱毛機で、より脱毛効果を高められるので人気!
・通常のレーザーと併用するので痛みがある
・料金もやや高い(医療機関によっては別料金を取られる)

 

【ハイパースキン脱毛の特徴】

・バルジ領域から出た発毛因子が毛乳頭に着床するまでに、弱い熱エネルギーを加えてダメージを与え、正常に発毛できない発毛因子を毛乳頭にずっと居座らせて、ほぼ永久的に次の発毛指令を出させなくする脱毛法。

・3歳以上の子供も利用できるくらい38度の低い温度で無痛。

・発毛因子がバルジ領域を出てから3〜4週間の間に照射する必要がある。

※ 毛乳頭に着床し発毛開始するまでが3〜4週間

・ヒゲ脱毛は毛周期が長すぎるため、ハイパースキン脱毛の対象にしていない
・ハイパースキン脱毛には3割、フォトフェイシャルの光が含まれるので美顔エステのアンチエイジング効果が期待できる。

 

良いことがいっぱいのハイパースキン脱毛ですが、注意点は一般的な成長期を対象にした脱毛方法よりも、照射有効期間が短いので定期的にきちんと通う必要がある点です。

 

ライン

 

<終わりに>

 

ここまで毛周期の成長期における毛乳頭、バルジ領域を利用した脱毛法について書いてきました。
自分に合った脱毛方法探しに参考になればと思います。

 

毛周期を考慮しながら脱毛をするというのは、今後も変わらないでしょう。
しかし今後、バルジ領域だけを確実に攻略できる脱毛機が開発されれば、脱毛の歴史は大きく変わることは間違いありません。期待したいですね。